上土商店街では平成25年度に「ズク出せ塾」を開講し、月に一度“商いの原点”にもどって、「心からのおもてなし」などを一緒に考え、実践していくための勉強会をつくりました(現在休止中)。松本大学観光ホスピタリティ学科教授 白戸洋先生にアドバイザーをお願いして、「ホスピタリティ」を支える様々な「知恵」を学びました。そして、上土町の『未来予想図』を創るために、「強み・弱み」を知るべくSWOT分析もしてみました。
これにクロス分析やアンケート結果などを加えて、上土の未来予想図を検討いたしました。
※SWOT分析とは:ビジョンや戦略の企画立案ための現状分析手法。Strength(強み)、Weakness(弱み)、Opportunity(機会)、Threat(脅威)の頭文字をとっています。
S 強み | W 弱み |
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「大正ロマンの街」とのコンセプトが確立 | 街全体が駐車場化 |
国宝松本城の下町に位置する | 続く「老舗の廃業」 |
歴史的ポテンシャルが高い(建物・小路等) | 商店街の集積力・業種構成力が弱い |
歩道や植樹など街並みが整備されている | イベント実施主体が勝手にやっている |
「老舗の味」を受け継ぐ名店あり | 演劇祭なども街との連携が薄い |
大人の街の風情(夜間) | 来街者数の減少(昼・夜) |
若者の出店増加(カフェ等)など | 店舗間の横のつながりが弱い など |
O 機会 | T 脅威 |
松本大学白戸ゼミとの連携 | 生鮮三品の店がない・スーパーがない |
上土日和カフェ | 観光客の長期的減少 |
地域商店街活性化助成事業 | 好きなお店がない |
松本電気館保存再生運動の兆し | 店舗の老朽化 |
100円バスの利用圏内 | 超高齢社会 |
生坂村との交流 | 街がバリアフリーになっていない |
高齢者の非日常的なニーズ など | イオンモール出店計画 など |
その結果、上土商店街のSWOT分析を行った上で、企業戦略立案ではよく活用されているBSC(バランススコアカード)手法を用いて、事業戦略の方向性を探りました。そして、「上土ブランド」の立ち上げを模索する中で、その基盤となるものもまとめてみました。
このような議論を進める中で、将来ビジョンに関して次のような意見が出されました。
- 昔は三世代が一緒に行けたお店があったね。
- 上土が持っている日常的なものと非日常的なものをどう織り交ぜればいいの。
- 映画館があった頃は、新しい情報が一番早くとれた街だったよね。
- だったら、昔のワクワク感もあって、新しいセンスも発信していく街になればいいね。
などなど、これらの意見をまとめて、導き出されたキーワードが、「人の持っている面白さを刺激する街」、「年寄り扱いも子供扱いもしない街」、「気持ちの若い人達が集える街」でした。そこで名付けたのが「あげつち❤ヒューマン・パーク構想」です。こんな街づくりを夢見て、上土商店街は、これからも努力して参ります。
目標:楽しく過ごせる商店街
取り組みポイント | 戦略テーマ(ありたい姿) |
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目標:「上土ブランド」の街づくり
取り組みポイント | 戦略テーマ(ありたい姿) |
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目標:新たなビジネスモデルの開発
取り組みポイント | 戦略テーマ(ありたい姿) |
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目標:地域と密着したコミュニティビジネスの開発
取り組みポイント | 戦略テーマ(ありたい姿) |
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